時間をつくっておよそ20年前を旅してきました。高校、大学と愛用の一度は捨てようと思った吉祥寺の洋品店で買ったブタカバンを引っ張りだして荷物を詰めて。革の匂いも昔のまんま。今の私にギリギリかアウトな匂いと共に。
それと今なお現役で当時から使っている長い雨傘を持って。
自分がすっかり変わったんだって気分を感じると思って当時見たものを色々見てきましたが、なんだ、なにも変わってなかったと思って帰ってきました。
真面目なスクーリングの学生が歩いているくらいで、今風の若者を目にしなかったことや、その時代を生きた友人の今の姿や考え方に会わなかったことなども理由でしょう。同窓会なんかだとまったくそれとは違う気分を持って帰るのでしょうが。
建物は風景のごとく、私の印象のまま遺跡のようにありましたし、生協も本屋も図書館もそのまま。そこから見る景色も変わらずでした。
高幡不動は新しい建物やらモノレールができてすっかり動線は変わっていましたが、そうした変化を変わったなと静かに受け入れ、変わらなかったと咀嚼するだけの年齢にもなりました。
タイムトラベルとしては間際になって声をかけた諸々の旧友たちにタイミングが合わなくて合わずにそっと行って帰れたこともよかったかな。
しかし道中の人の多さには辟易。電車寒いし、カーディガンとバティック持って行って正解。
小屋に閉じ込められていた留守番のチャボにありがとうです。
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